監理団体職員の悩み4


この日記は、監理団体職員である私が直面したトラブルや組織の在り方などについて、
時には喜びを、時には怒りを、時には悲しみを、気ままに綴っていく日記です。

次の悩みは、実習生のステータスについてです。
技能実習生は、最長で5年間、日本で実習をすることができますが、実習の習熟度によりステータスが異なります。
技能実習生は大きく分けて1号、2号、3号というようにステータスが分けられており、
1号は、1年目
2号が、2年目、3年目
3号が、4年目、5年目
となっています。
(なんだか、仮面ライダーみたいですね。)
技能の習熟度を測るために、1号から2号、2号から3号へのステップアップ時に、技能検定というものを受験しなければなりません。
この検定は基礎級、3級、2級と難易度が上がっていき、2級ともなると一人前の技術者となるレベルに達するようです。

つい先日も、3級の試験を受験した実習生がいたのですが、残念ながら不合格となってしまいました。
実習生によく話を聞いてみたところ、なんと技能検定の練習を1回しかさせてもらえなかったそうです。

実習生の実習作業は普通旋盤という機械加工なのですが、3級の検定は素人目にみても難しい内容でした。
さらに、普段から行っているはずの実習ではほとんど普通旋盤は使用していないことも判明しました。
もともと、あまり評判のよい実習実施者ではなかったのですが、私どもの組合理事の知り合いということもあり
だいぶ甘めにチェックさせられていたことが、事態を大きくしてしまったのです。

実は、技能検定が不合格になってしまっても、1回に限り再試験を受験することができます。
私ども監理団体は、不合格の連絡をするとともに、再試験の受験をしたいかしたくないか実習生本人たちに確認したうえで
実習実施者から連絡をもらうようにしていましたが、なんと、その実習実施者は、本人たちの意思を無視して
再受験はさせない。と連絡してきました。

この実習生制度上、再受験は必須ではありませんので100歩譲ってそれは良しとしましょう。
しかし、本人たちの意思を軽率に無視したこと自体が許しがたいのです。
先の日記にも書きましたが、実習生たちは自分の稼ぎを本国の家族に仕送りしているのです。
今後あと2年も日本で実習できれば、本国の家族をそれだけ養っていくことができるのです。

それを考えず、会社の都合だけで判断を下してしまうのは、実習生を、拡大して解釈すれば、従業員すら
そのようにしか見ていない会社と判断せざるをえません。

そのような企業に、実習生をあっせんしてしまったことは、大きな失敗だったと反省しています。



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